青い鴉のブログ

光のプログラマーの青い鴉(ぶるくろ)が情報発信していくブログです。

2015/01/11 キッチンタイマーと共に生きる

 最近の私は、キッチンタイマーと共に生きている。キッチンタイマーは正確だ。掛けた時間になれば必ず耳障りな音で鳴り響き、私を強制的に覚醒状態(残念ながらただ起きているだけでは完全に覚醒しているとはいえないのだ)に持っていく。キッチンタイマーは間違わない。無慈悲で、冷酷で、鋭利で、そして、とても便利だ。今回はそのことについて書こう。

 いまの私は、ニートの時とは違って、無期限に休めるほど時間を持て余しているわけではない。平日は基本的に仕事をしているから、タイマーを付けずに休憩する(そしてうっかり寝すごす)ことに常々恐怖している。もしぐっすり寝てしまって、翌日の昼間すぎに起きたらどうしようかと本気でビビっている。ある種の病的な心配性への抜本的な対策。それがキッチンタイマーである。

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 とはいっても、24時間、常にキッチンタイマーを設定しているわけではない。設定するのはあくまで、私自身が何らかのモード(たとえば思索モードや休憩モード)に入りたいと思ったときに限られる。たとえば5分後に鳴り響くように設定されたタイマーは、私を勇気付ける。それは5分後の私はまず間違いなく覚醒状態にあると信じさせてくれるから、安心して5分間の休憩を取ることができる。

 タバコ休憩のような感覚で、私は5分間の休息を得る。それはディスプレイを眺め続けて酷使された目を休めるためでもあるし、張り詰めた緊張の糸を解きほぐすためでもある。仮眠(寝ているわけではないが、目を閉じて休んでいる)していることもあるし、その5分間の間にまた作業を再開することもある。それは私の作業に必要な時間割であって、タイマーが鳴り響く度に、私は奮い立つのだ。

 昼食休憩のときには、さらにキッチンタイマーのありがたみは増す。12時から13時にかけての休憩時間中、私が時計を確認することはあまりない。いや、無いように心がけている、というべきか。食事が終わって、残り25分になっていることを時計で確認したら、あとは25分後にタイマーをセットして、私は思索の海へと降りて行く。そこでは言語化しづらい抽象的な概念やらスケジュールやらが、広大な海に住む生物群のようにごゆごゆとひしめきあっていて、私はそこから昼過ぎの仕事に必要なアイデアを引き出してくるというわけだ。おっと、ちょっと話がわき道にそれた。

 同じくタイマーを使ったライフハックとしては、ポモドーロ・テクニックというのもある。これは25分のタイマーをセットして仕事し、そのあと5分の小休止を挟むというやり方だ。私は時々これを試している。別に25分に拘っているわけではないし、たまには時間を忘れて仕事したくなることもあるので、あくまで時々だが。

 なんであれ、私は自分がキッチンタイマーによって管理されることを好んでいるのは確かだ。その結果として私の生活レベルは向上していると思う。皆さんもぜひ、キッチンタイマーと共に生きてみてはいかがだろうか。